C様

<アイデンティティー分析>
本システムでは、期待重視度分析法を用いています。

これは「どのカテゴリーにどれだけ重きを置いているか?重要と考えているか?期待しているか?」という尺度と「実際の思考習慣はどうか?」という2つの視点からそれぞれを数値化し、その乖離(距離)をキーワードとして被験者を分析するという手法です。

単純に評価値が高ければ良いという訳でも無く、乖離が少なければ良しという結果にはなりません。また、正解もありませんし理想型も存在しません。
全ては被験者の個性の凝縮図であり、これまでの思考習慣の積み重ねの産物であると解釈します。
従って評点の高低を競うものではありません。

最も重要なのは、この処理結果やコメントに対して「被験者本人が納得できるのか?受容できるのか?」という評価です。

今回のように面識もなく、処理結果という情報しか与えられない場合、全てのコメントはそれに基づく「推論」の域を出ません。非常に限られた情報であり、的外れなコメント指摘も充分にあり得ます。これらを踏まえて御披見下さい。

前述の通り、期待重視度ポリゴン(上段左側)は6つのカテゴリーにおいてC様がどれだけ重きを置き期待し、重要視しているか?を10点満点で数値化したものです。

C様の期待重視度ポリゴンの特徴は積極性(満点:2)と忍耐力(3:5)に顕れていると考えます。
この6角形のポリゴンはどれも単体カテゴリーで評価するものではなく、相互間のバランスで考慮するものです。

C様の場合、忍耐力についてそれほど重きを置いていない、期待していない、という結果です。しかしながら忍耐力について単独では判断出来ません。なぜなら「我慢する暇があれば打開する努力をすべきである!」という考え方も充分に成立するからです。

積極性(満点:2)と併せて考慮しますと、C様はまさにこのような理想像を描いているのかも知れません。
加えて責任感(9:2)も高い評点であることから、まさに「打開する努力を惜しまず、かつ自己責任を果たす」という理想像を描いていると考えます。
恐らくC様は「率先垂範型リーダーシップ」を求めているのではないかと拝察します。

次に客観度について申し述べます。

客観度ポリゴン(上段右側)は前述の理想像と比べて「~では現在のC様の思考習慣はどうなのか?」を同じく10点満点として数値化しています。
C様の場合、期待重視度に比べて明らかにバランスが悪く歪です。

まず協調性(6:0)は異常値です。
本システムでは1つのカテゴリー単体では評価しません。

C様の場合に重要なことは、この協調性に加えて積極性(満点:2)、責任感(9:2)の乖離が大きい点、それに忍耐力(3:5)の逆転現象があげられます。逆転現象とは客観度が期待重視度を上回ってしまうことを示します。「上回るのなら良しではないか?」という疑義をもたれるかも知れませんが、期待値以上に客観度評点が上回るということはやはりストレスであり、自己に無理を強いる思考習慣であると判断します。

これらの客観度評点を見ると、「何か1点だけが低い評点である」という訳ではなく、客観度全体として自己の殻に閉じこもりがちな思考習慣が身に付いている状態ではないでしょうか?

公私の区別は解りかねますが、何か大きなストレスや失敗経験が後々の思考習慣に大きな影響を与えているのではないでしょうか?
もしも思い当たる点があれば、思考の軌跡や蓄積をもう一度思い出し、確認することをお勧め致します。

<全体の印象>
筆者は数多くの処理結果を拝見して来ましたが、ストレスを蓄積してしまった場合のポリゴンには特徴が見られます。

C様の場合は、最も多いケースである「標準的または高邁なる理想像 > 客観度」に該当すると考えます。

高い理想や夢を追いかけながらストレスに晒され疲弊してしまった状態、理想像と客観像の乖離が明確であり、それらを追い求めることに疲れてしまった場合などがこれに該当します。

失礼ながら、生きて行くことに疲れ切ってはいませんか?燃え尽きてしまってはいませんか?
もしもC様に多少でも心当たりがあり納得して頂ける推論であれば、しばし立ち止まって自己を見つめなおす機会を作ることも無駄にはならないと愚考します。お金は何度数えても両替しても増えも減りもしませんが、感情やこころは整理することで重くなったり軽くなったり、不透明になったりクリアになったりします。

まずは手始めに、現状のような状態はいつから始まったのか?つい最近の傾向なのか、もっと以前からのものなのか?そんな程度の振り返りでも大いに結構です。

自分のこころを整理する技術やノウハウも無限に存在します。我々産業カウンセラーはそのごく一部を識っているに過ぎません。こころを整理する技術、見つめなおす技術を出来るだけ習得することをお勧めします。

以上、愚見ながら申し述べます。
○事例3
処理結果についてのコメント(抜粋)

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