「時間」は味方?強敵?
前回まで「考える」ことと「悩む」ことについて述べてきました。 今日は「時間」についての考察です。 もちろん誰にでも時間は平等に与えられていると思うのですが、これは使い方によっては「両刃の剣」ですよね。 問題や課題を抱えたとき、すぐに解決や解消を求めて奔走する。 もちろんそれで解決できるのなら大いに結構なんですが、娑婆はそんなに甘くない(笑)。 時には数ヶ月、または数年かかるような課題だってある。 その間は憂鬱ですし、眠れないかもしれない。でもそんなにすぐに解決も解消も出来ない。 こういう場合の対処方法として「放置」という対策もあるって思うのです。 とりあえず「今の自分には解決も解消も出来ない!」と認めてしまう。 前述の河合隼雄先生の名言に「悩みを解消するちからもあれば、悩んだまま走り続けるちからもある」というのがあります。 つまり「時間」を味方につけるということだと思うのです。 「なーんだ。たいした悩みじゃなかった」ということもあるだろうし距離と時間を置いたら「小さくなっていた」という場合だってある。 「今こいつと闘ったらまずいなぁ?」と思ったら距離を置いてみる、目線を変えてみる。 たいていの場合、逃げ切ることは出来ない。 だから決して捨て去るわけにはゆかない。ただそのままにして引きずって歩く。どうせ減りも増えもしないだろう!と決めてみる。でもある日振り返ると形や容量が変化していることに気づく。 こういうこころの持久力・柔軟性も必要だと思うのです。
皆さんも経験上、たくさんあったと拝察します。 時間を味方につけると、思わぬパワーになるってこと。 どっかこころの片隅に覚えておいてくださいね。