「言わぬが華???」
カウンセラーはコトバが武器なのでクライアントが何か言ってくれなければ話しは進みません。
例えば仮に「悲しさ10点」を主訴とするクライアントが居たとします。
正直にそのまま「10点悲しい!」と言われればその通りに受け取ります。
でもそれだけです。
ところが「100点も悲しい!」と誇大広告する、またはせいぜい「2点悲しい」程度ですと笑顔で言い残す方が居ます。
これはが重い!(笑)。後者は特に。
このクライアントはどれだけの悲しみを背負ってここに居るのだろう?とこちらが大きな宿題を置いて行かれます。
何だか芸術に酷似していませんか?
筆者は音楽がわかりやすいのですが、これこそ「BLUES」なんですなぁ。
コードなんて3コード、音数は最低数、歌詞もいたってシンプル。
でも立ち上がれないくらいに堕とされる。
人生は独演会ではありません。言葉数が多い方、声の大きい方が勝つとは決まっていません。
皆さんの表現の一手段として「10点言いたいところを2点で抑えてみる」。
これ、強烈に相手に伝わりますよ・・・。