「躾か教育か?」
メンタル不全のクライアントの話を聴き続けると、このテーマに良くぶつかります。
「このクライアントには躾が足りないのか?学校~会社の教育が不足なのか?」
「○○という指示を出す上司は理不尽だと思います。」
「○○という目標を掲げるトップは社員のこころが解っていません!」
あのですね?
娑婆って理不尽の塊ですよ(笑)。
筆者の考える「教育」とは「正論・理屈・公理・定理・常識」を学ぶこと。
「躾」とは「理不尽という痛み」を学ぶことだと思うのです。
正論なら必ず通りますか?全員が賛成してくれますか?
誤解無きよう申し上げますが、「理不尽」が正しいとか最強だと言っている訳ではありません。
正論が通らない。そのたびに落ち込んでいては身が持ちません。
その時のセーフティーネットが「躾」ではないでしょうか?
こころには柔軟性が必須です。
この柔軟性を作り出すには「教育」と「躾」をバランス良く持ち合わせていないと困難なんです。
どちらか一方に傾くと硬直します。
こころの柔軟性。
皆さん、どこかにキーワードとして置いてください。